和子の本棚
感想

話題のシリーズ第4弾ということで、ついつい手に取ってしまいました。デパ地下の和菓子屋を舞台にした優しい世界観は相変わらず魅力的なのですが、今作は少し物足りなさを感じてしまいました。 主人公・アンちゃんの成長を描くというテーマ自体は素敵なんです。別れと出会いを経験しながら新しい扉を開く、というストーリーラインも悪くない。でも、読み進めるうちに、展開が予想の範囲内に収まっていることに気づいてしまったんです。これまでのシリーズで築いた世界観を大切にしているのは分かるのですが、それが逆に新鮮さを奪ってしまっているような……。 和菓子の描写や人間関係の細やかさは相変わらず丁寧で、通勤電車での気軽な読書にはぴったり。ただ、シリーズを重ねるごとに、もう一段階踏み込んだ深さを求めてしまう自分がいるんです。忙しい毎日の中で、心がほっとする物語は本当にありがたいのですが、今回は「いつもと同じだな」という感覚を払い切れませんでした。

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