ひろの本棚
黄昏流星群(79)

黄昏流星群(79)

弘兼 憲史 小学館 2026年2月27日

感想

新社会人になってから、大人の恋愛を描いた作品に目が行くようになったのか、この巻は一気読みしてしまいました。 島耕作氏の推薦コメントに惹かれて手に取ったんですが、期待値通りの面白さでした。表題作「砕ける巨星」は、編集者という職業が身近に感じられたこともあって、かなり引き込まれました。仕事とプライベートの葛藤、そこに絡み込む恋愛という複雑な人間関係が、適度な緊迫感を持って描かれているんです。主人公の判断や行動に思わず「そこはどうするんだ」と唸ってしまいました。 他の2編も秀逸です。特に「星理士哀歌」は、遺品整理という職業の背景にある人間ドラマが丁寧に織り込まれていて、単なる好色談に終わらない深さがありました。 やはり黄昏流星群の魅力は、大人のキャラクターが持つ複雑さと、それでもなお「恋する心」を失わない姿勢にあるんだと改めて感じました。新社会人には少し刺激が強い内容もありますが、それがまた良い。丁寧に作られた一冊だと思います。

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