人間の大地(下)

人間の大地(下)

プラムディヤ・アナンタ・トゥール / 押川典昭

出版社:めこん 出版年月日:1986/01/01

めこん | 1986/01/01

4.00
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

「人間の大地」の下巻を読み終わりました。上巻から続く物語の深さに、ここまで惹き込まれるとは思いませんでした。 この作品は単なる小説ではなく、人間の営みそのものを描いたエッセイのような趣があります。日常の中にある矛盾や葛藤、そして人生を歩む上での覚悟みたいなものが、これほどまでに丁寧に綴られている本は珍しい。主人公たちの選択や葛藤を追っていくことで、自分自身の人生観も問い直されるような感覚に陥ります。 家事や育児の合間に読み進めていたのですが、そういう日常的な時間の中だからこそ、この本の言葉が心に染みてくるんだと感じました。決して難しくはないのに、読むたびに考えさせられる。そういう本って、案外少ないんですよね。 下巻は上巻の積み重ねがあるからこそ真価を発揮する構成になっていて、最後まで気を抜けませんでした。人間らしさについて、もっと知りたくなるような余韻も心地よい。気軽に読める本を求める私にとって、これはちょうどいいバランスの一冊です。

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