連続殺人鬼カエル男

連続殺人鬼カエル男

中山七里

出版社:宝島社 出版年月日:2011/02/01

宝島社 | 2011/02/01

4.75
本棚登録:5人

みんなの感想

感想

このところ、新聞の書評欄で良い評判を読んでいたので、思い切って手に取ってみました。正直なところ、私の年代が読む本としては少し不安もありましたが、これが素晴らしい。 連続殺人鬼の犯行という物々しいテーマながら、決して読むのが苦しくならないんです。むしろ、事件の謎が少しずつ解き明かされていく過程が、これほどまでに興味深いとは思いませんでした。警察の捜査の流れも丁寧に描かれていて、登場人物たちの行動が無理がなく、自然と物語に引き込まれていきます。 何より、著者の筆力がしっかりしているのが心強い。派手な表現に頼るのではなく、人物の心理や事件の背景を深掘りしていく手法が、年を重ねた読者にも納得できます。最後まで犯人の正体がわからないドキドキ感も、本当に久しぶりに味わいました。 エッセイのような読みやすさと、推理小説としての緻密さが両立した傑作だと思います。同年代の読書仲間にも勧めたいくらいです。

感想

会社の休憩室で見かけたこの本が気になり、レビューを確認してから購入を決めました。正解でした。 連続殺人鬼「カエル男」を題材にした本作は、単なる猟奇的なサスペンスではなく、謎解きとしての面白さが秀逸です。犯人の不可解な行動原理、子どもっぽい犯行声明、増していく事件…その一つひとつが、犯人の正体へと続く伏線になっており、物語が進むにつれてその全貌が明かされていく快感は何物にも代え難い。 39歳になると、無意識のうちに「大人らしい」作品を選びがちになっていた自分に気づきました。けれどこの本は、年齢を問わず、その緻密な構成と予測不可能な展開に引き込まれます。怖いシーンも多く、通勤電車の中では読むのに勇気が必要でしたが、それこそが物語の力の証だと感じます。 慎重に本は選ぶ方ですが、この作品はぜひお勧めしたい一冊。期待を裏切らないエンターテインメント小説です。

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