連続殺人鬼カエル男

連続殺人鬼カエル男

中山七里

出版社:宝島社 出版年月日:2011/02/01

宝島社 | 2011/02/01

4.67
本棚登録:4人

みんなの感想

感想

このところ、新聞の書評欄で良い評判を読んでいたので、思い切って手に取ってみました。正直なところ、私の年代が読む本としては少し不安もありましたが、これが素晴らしい。 連続殺人鬼の犯行という物々しいテーマながら、決して読むのが苦しくならないんです。むしろ、事件の謎が少しずつ解き明かされていく過程が、これほどまでに興味深いとは思いませんでした。警察の捜査の流れも丁寧に描かれていて、登場人物たちの行動が無理がなく、自然と物語に引き込まれていきます。 何より、著者の筆力がしっかりしているのが心強い。派手な表現に頼るのではなく、人物の心理や事件の背景を深掘りしていく手法が、年を重ねた読者にも納得できます。最後まで犯人の正体がわからないドキドキ感も、本当に久しぶりに味わいました。 エッセイのような読みやすさと、推理小説としての緻密さが両立した傑作だと思います。同年代の読書仲間にも勧めたいくらいです。

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