かぶとむしがきょうだいで

かぶとむしがきょうだいで

中村 佐和子

出版社:春秋社 出版年月日:1975/10/20

春秋社 | 1975/10/20

3.00
本棚登録:1人

みんなの感想

感想

子どもがピアノを習い始めたのをきっかけに、教材選びの参考にと手にとってみました。 ピアノの学習教材としては、確かに工夫が凝らされています。従来のバイエルが右手主導になりがちという課題に対し、カノンを積極的に取り入れることで両手のバランスを整え、ポリフォニーへの段階的な導入を目指す――その指導理念は理解できます。子どもたちが親しみやすい日本語の曲名がついているのも、つかみとしては悪くありません。 ただ、実際に目を通してみると、個性的な工夫が感じられる一方で、曲ごとの完成度にはばらつきがあるように思えます。フィーリングや左右といった多様なアプローチは興味深いですが、それぞれが実際の学習の中でどの程度効果を発揮するのか、教材としての一貫性はどうなのか、という疑問が残ります。 エンジニアの性質として、システムとしての整合性や効率性を求めてしまうのかもしれませんが、もう少し理論的な説明があれば、教師や親にとってもより活用しやすいのではないでしょうか。悪くはない教材ですが、特に秀でた特徴があるわけでもなく、といった印象です。

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