有頂天家族
幻冬舎 | 2007/09/01
みんなの感想
狸と天狗と人間の物語 森見さんの本ならではのなんとなく難しい言い回しや 古めかしいような言葉に多少とまどいつつ(いつも最初 のうちは文章がスラスラ頭に入ってこない)読んでいるうちに 段々慣れてきて、とにかくこの設定の愉快さにどんどん 引き込まれていくうちに面白い、面白い!!と大満足。 宝塚に入れこむ狸って想像するだけで笑える 人間界・狸界を問わず、いったん「タカラヅカ」に羅患したものの 治療はほぼ絶望視されており完治は不可能であろう。。。と 確かに・・・( ̄▼ ̄)ノ_彡☆ばんばん! 狸ゆえにみんな阿呆なのだけれど阿呆嵩じて崇高となる。 彼らはそれを誇りにする。その身の内に流れる極めて濃厚な 「阿呆の血」を恥じることなく懸命に面白く生きていく狸たち。 面白きことは良きことなり! この狸ファミリーの絆の深さと馬鹿さ加減の中に ちょっぴりしんみりするような温かさを感じる人情ファンタジー。
京都の街を舞台にした狸たちの物語、話題になっていたので読んでみました。正直なところ、ここまで面白い作品とは予想していませんでした。 下鴨家の四兄弟が繰り広げる騒動の数々は、もう予測不可能。生真面目で土壇場に弱い長兄、井戸で蛙生活をしている次兄、面白主義を貫く三男、未熟な末弟……個性的なキャラクターたちが京都を舞台に思いっきり暴れ回ります。狸と天狗、人間が絡み合い、宿敵との関係も複雑で、一体どうなるのかと一気読みしてしまいました。 何より素晴らしいのは、荒唐無稽な設定なのに世界観がしっかり構築されていること。ファンタジーでありながら、古都・京都という実在する場所の空気を感じさせるのが巧み。キャラたちの関係性も深く、それぞれの絆や葛藤が丁寧に描かれています。 仕事で疲れた時に読むと、この奇想天外な世界観に心が解放される感じ。大人が読んでも十分に楽しめる、そしてハマってしまう。次の作品も気になります。
京都を舞台にした狸と天狗の物語ということで、手に取ってみました。いやはや、これは予想外の面白さです。 下鴨家の四兄弟が繰り広げる騒動の数々は、もう見事なまでにテンポよく、くすくす笑える場面の連続。特に末弟・矢四郎の頼りなさ加減には思わず応援したくなりますし、兄たちのキャラクターも立っていて個性的。教室で生徒たちの個性を見てきた身としては、こういう兄弟関係のダイナミクスは本当に良く描かれているなと感じます。 京都の風景を背景にした狸や天狗の世界観も、独特で魅力的。人間関係の複雑さや、家族の絆といった深いテーマが、コミカルな表面の下に流れているのが良い。ちょっと疲れた日に、肩の力を抜いて読むのに最高です。続きが気になってしまい、次巻へと進んでしまいました。日常生活の息抜きにぴったりな一冊です。
京都の狸たちが繰り広げるカオスな日常、という設定だけで既に面白そうなのに、実際に読んでみたらなんだか肩すかしを食らった感じです。登場人物たちのキャラは立ってるし、会話のテンポも悪くないんですけど、全体的になんだか散漫というか、どこに向かってるのか見えないまま話が進んでいく。四兄弟の個性的な愚行劇もおかしいんだけど、笑いどころと退屈な部分の差が大きくて。 あと、京都という舞台設定をもっと活かしてほしかった。背景設定が豊かなのに、ストーリーがそれに追いついてない感じがします。ベストセラーということで期待値も高めで読んだからかもしれませんが、もう少し一貫性のあるプロットがあれば、もっと引き込まれたと思う。 会社の昼休みにさらっと読むくらいなら良さそうだけど、腰を据えて読みたい本として選ぶかと言われたら微妙です。独特の世界観は確かに魅力的なんですが、ちょっと私の好みとは合わなかったのかな。