有頂天家族

有頂天家族

森見登美彦

出版社:幻冬舎 出版年月日:2007/09/01

幻冬舎 | 2007/09/01

4.00
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

京都の街を舞台にした狸たちの物語、話題になっていたので読んでみました。正直なところ、ここまで面白い作品とは予想していませんでした。 下鴨家の四兄弟が繰り広げる騒動の数々は、もう予測不可能。生真面目で土壇場に弱い長兄、井戸で蛙生活をしている次兄、面白主義を貫く三男、未熟な末弟……個性的なキャラクターたちが京都を舞台に思いっきり暴れ回ります。狸と天狗、人間が絡み合い、宿敵との関係も複雑で、一体どうなるのかと一気読みしてしまいました。 何より素晴らしいのは、荒唐無稽な設定なのに世界観がしっかり構築されていること。ファンタジーでありながら、古都・京都という実在する場所の空気を感じさせるのが巧み。キャラたちの関係性も深く、それぞれの絆や葛藤が丁寧に描かれています。 仕事で疲れた時に読むと、この奇想天外な世界観に心が解放される感じ。大人が読んでも十分に楽しめる、そしてハマってしまう。次の作品も気になります。

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