デクリネゾン

デクリネゾン

金原 ひとみ

出版社:集英社 出版年月日:2026/02/20

集英社 | 2026/02/20

4.25
本棚登録:6人

みんなの感想

感想

仕事も恋愛も家庭も、全部欲しい—そういう欲望ってタブー視されがちだけど、この作品はそこにちゃんと向き合ってる。シングルマザーの志絵が大学生の蒼葉との関係を娘に告げるシーンから始まるんだが、その後の家族の葛藤の描き方がすごくリアルだ。 エンジニアとして働いてると、人生って結構複雑な選択の連続だと感じるんだ。仕事か家庭か、みたいな二者択一じゃなくて、その間で揺らぎながら生きてる人間の方が圧倒的に多い。この小説は登場人物たちがまさにそういう「六、四」「二、八」で生きてる現実を丁寧に描いてる。 母親として、恋愛する大人として、作家として—志絵が複数の顔を持ちながら揺れ動く姿が、どこか必死で、でもどこか潔い。完璧さを求めない生き方の中に、むしろ人間らしさがあることに気付かされた。気軽に読める長編ながら、心に残る問題提起がある。最後まで引き込まれた。

感想

新社会人になって、いろいろな立場の大人を見る機会が増えたこともあって、この本を手に取ってみました。 シングルマザーの恋愛と、それが周囲に与える影響を描いた話なんですけど、率直に言うと「あ、こういう葛藤もあるんだな」くらいの感想です。母親が恋愛することの複雑さとか、家族のあり方について考えさせられる部分もあります。ただ、正直なところ登場人物たちの心理描写が自分の人生経験と結びつきにくくて、ぐいぐい引き込まれるような感じではありませんでした。 会話の中で出てくる「人生って0か100かじゃなくて、2と8とか6と4で生きてる」みたいなテーマは現代的だし面白いと思います。でも、話全体として盛り上がりに欠けるというか、淡々とした印象が最後まで続いちゃった感じ。つまり面白くないわけじゃないんですけど、特別に心掴まれるほどでもない、という感じです。もう少し違う視点から読むと印象変わるのかもしれません。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ