かなちゃんの本棚
感想

話題のエッセイということで、少し期待値を高めすぎていたかもしれません。ですが読んでみると、その心配は杞憂でした。 このエッセイの魅力は、何といっても著者の素朴で率直な語り口にあります。小学生時代の「間抜けな思い出」から、デビュー後の奇想天外な経験まで、自分の失敗や弱さをこれでもかというほどさらけ出す姿勢に、つい引き込まれてしまいます。職業柄、常に完璧を求められることが多い身としては、ここまで無防備に笑いのネタにできる精神の柔軟さが羨ましくもあり、爽快でもあります。 ただし、全ての章が等しく面白いわけではないというのが正直な感想です。いくつか冗長だと感じる部分もありました。とはいえ、数話だけでも本当に大笑いするシーンがあり、それが忘れられません。 文庫化に際して周防正行監督との対談も収録されているとのことですが、これもまた興味深い。別の視点から著者を見つめた内容になっているようで、本編とセットで楽しむ価値があります。肩の力を抜いて気軽に読める、そういう時間が欲しい人には特におすすめできる一冊です。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ