かなちゃんの本棚
感想

直木賞受賞作ということで手に取った本ですが、期待値が高かったため、購入前に複数のレビューを確認してからの購入でした。その慎重さが報われた一冊です。 下巻では、関ヶ原の戦い前夜という緊迫した時代背景の中で、「最強の楯」と「至高の矛」の対決がクライマックスを迎えます。石垣職人たちと鉄砲衆の戦いという、一見地味なテーマながら、その緊張感の構築は見事。職人の誇りと戦国時代の激動が絡み合い、読み応えのある仕上がりになっています。 管理職として人を率いる身分上、組織の中での個々の役割や責任といったテーマに強く引かれました。穴太衆や国友衆といった職能集団の在り方が、現代の組織論にも通じるものがあり、興味深く読み進められました。 ただし、上巻から続く長編であるため、単独では若干の置き去り感があるのは避けられません。上巻を読了した上での鑑賞を強くお勧めします。戦国小説の傑作として、確かな価値のある作品だと言えるでしょう。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ