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ちょっと今から仕事やめてくる

ちょっと今から仕事やめてくる

北川 恵海 KADOKAWA 2015年2月25日

感想

軽めのエンタメ小説として読んでみた。ブラック企業での過酷な労働環境と、そこから救われる過程を描いた作品で、確かにスカッとする場面は多い。現代の働き方の問題を取り上げている点は評価できる。 ただ、人文・思想書を常に読んでいる身からすると、テーマの掘り下げが浅く感じられた。主人公の心情描写や社会問題への問題提起がやや表面的で、もう少し深い洞察があってもよかったのではないかと思う。最後のエモーショナルな展開も予想通りで、新鮮さに欠ける。 それでも物語としては悪くなく、働く者の悩みや葛藤に寄り添う姿勢は感じられた。疲れた時に気軽に読める作品としては十分だが、自分のような読み手にとっては特別な深みや示唆を与えてくれるものではなかった。エンタメ性と メッセージ性のバランスが、どちらかといえば前者に傾いた作りになっている印象だ。

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