ちょっと今から仕事やめてくる

ちょっと今から仕事やめてくる

北川 恵海

出版社:KADOKAWA 出版年月日:2015/02/25

KADOKAWA | 2015/02/25

4.00
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

SNSで話題になってるのを見かけて読んでみたんですけど、想像以上に良かった…!最初はライトで爽快感のある話かと思ってたのに、途中からジワジワと心にくるんですよね。 ブラック企業で疲弊してる主人公と、謎の優しい男・ヤマモトとの関係が物語の中心なんだけど、その関係の真実が明かされていく過程が本当に上手です。タイトル通り仕事を辞めるくだりはスカッとしてて気持ちいいし、読んでてストレス発散になるんですけど、そこからの展開で一気に感情が揺さぶられます。 何より「働く」ってことについて深く考えさせられました。高専生の自分たちも卒業したら働くわけだし、この本が伝えたいメッセージはめっちゃ大事だなって感じます。疲れた時や迷った時に読み返したい一冊。重い内容なのに読みやすくて、一気読みしちゃいました。働く人みんなに読んでほしい。

感想

軽めのエンタメ小説として読んでみた。ブラック企業での過酷な労働環境と、そこから救われる過程を描いた作品で、確かにスカッとする場面は多い。現代の働き方の問題を取り上げている点は評価できる。 ただ、人文・思想書を常に読んでいる身からすると、テーマの掘り下げが浅く感じられた。主人公の心情描写や社会問題への問題提起がやや表面的で、もう少し深い洞察があってもよかったのではないかと思う。最後のエモーショナルな展開も予想通りで、新鮮さに欠ける。 それでも物語としては悪くなく、働く者の悩みや葛藤に寄り添う姿勢は感じられた。疲れた時に気軽に読める作品としては十分だが、自分のような読み手にとっては特別な深みや示唆を与えてくれるものではなかった。エンタメ性と メッセージ性のバランスが、どちらかといえば前者に傾いた作りになっている印象だ。

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