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ポムポムプリン アートブック

ポムポムプリン アートブック

株式会社サンリオ PARCO出版 2026年4月15日

感想

キャラクターグッズの展開を追うドキュメント的な興味から、このアートブックを手にしてみた。30年の歴史を体系的に整理した資料としては及第点だろう。1996年の初期デザインから現在までの変遷を視覚的に追えるのは、デザイン史の観点からも面白い。 ただ、期待値と現実のギャップは否めない。ファンダムの深さや創作背景に関する記述が浅く、純粋なアートワーク集という範囲に留まっている。企業の公式出版物ゆえ、商品ラインアップの紹介色が強く、作為性が透けて見える構成だ。新作漫画も含まれているが、キャラクター設定の再確認程度の内容である。 美術書としての評価なら、印刷品質や装丁はしっかりしている。懐かしグッズの写真も豊富で、一定の世代には郷愁をそそるだろう。しかし、人文知的興味や美的考察を求める読者には物足りない。軽いノスタルジアと無難な視覚表現に終始しており、思想的な深さはない。ファンであれば所有価値があるが、一般読者にとっては情報量に対して得られるものが限定的な印象だ。

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