lit_logの本棚
精霊幻想記(9)

精霊幻想記(9)

北山結莉 / Riv ホビージャパン 2018年1月1日

感想

シリーズ9巻まで付き合ってきた読者として、正直なところ、ここまで来ると疲労感の方が大きくなってしまった。物語の根幹にある転生者設定や人間関係の複雑さは相変わらず丁寧に描かれているのだが、いかんせん展開が遅すぎる。 序盤で期待させておきながら、大きなターニングポイントにたどり着くまでに数巻も費やすという構成は、フリーランスとして時間を有効活用したい身としては正直もったいなく感じてしまう。長編ファンタジーとして完結を見据えるのであれば、もっとテンポよく事件を消化していく必要があるのではないか。 キャラクターの掘り下げや設定の奥深さは評価できるが、それが物語全体の進行を阻害している印象は拭えない。この先の展開に期待したいところではあるが、今後もこのペースが続くとすれば、シリーズを追い続けるかどうか検討が必要になりそうだ。良い本であることは認めるが、万人向けではないというのが率直な感想である。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ