本棚の住人の本棚
感想

孫の勧めで手に取った一冊です。直木賞作家の新作ということで、どんな話か興味津々でした。 読み始めてみると、登場人物たちの人生が時間をかけてゆっくりと交差していく様子が、なんともいえず心に残ります。幼なじみと大人になってから繋がり直す関係、遠く離れた地で新しい環境に飛び込む女性たち。誰もが人生のどこかで岐路に立たされ、選択を重ねていくんだなあと改めて思わされました。 さすが3年かけた力作だけあって、描写も丁寧で、一つひとつのシーンが活きています。読んでいて時間を忘れてしまいました。 最後まで読み切ると、登場人物たちが背負っていた重さと、その先にある光のようなものが見えてくる。そういう静かな感動を与えてくれる良い小説だと思います。パート帰りの疲れた体にも、心地よく沁みこんでくる作品でした。同年代の方にもぜひ読んでほしい一冊ですね。

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