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あなたが誰かを殺した

あなたが誰かを殺した

東野 圭吾 講談社 2026年8月12日

感想

加賀恭一郎シリーズの新作ということで、慎重に書評を参考にしてから手に取りました。予想通り、東野圭吾の真骨頂が詰まった傑作でした。 避暑地での連続殺人という舞台設定の時点で只事ではありませんが、驚くべきはそこからの展開。犯人が出頭して死刑を望むという一見単純な構図が、実は複雑に絡み合った真実へと繋がっていく。遺族たちの「検証会」という仕掛けも秀逸で、読者も共に謎を追い求める感覚に引き込まれます。 48歳になると、人間関係や動機といった心理的な側面により敏感になるのか、この作品の深さが身に沁みます。加賀刑事の登場シーンから事件の本質が少しずつ明かされていく過程は、見事な構成だと思いました。 フリーランスという仕事柄、自分のペースで読め、かつ途中で手放せなくなる面白さは貴重です。伏線の張り方から回収までの完成度も高く、文庫本という手軽さとボリュームのバランスも最適。東野圭吾ファンはもちろん、本格ミステリを求めるすべての読者にお勧めできる一冊です。

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