しんの本棚
世界は負債で回っている

世界は負債で回っている

リチャード・ヴェイグ / 井坂 康志 東洋経済新報社 2026年1月28日

感想

経済学の教科書では習わない「負債」という視点から現代経済を捉え直すこの作品は、目からウロコの連続でした。著者の主張——GDP成長の裏側には必ず新たな借金が存在し、それが経済の両輪を回しているという指摘は、金融市場の動きを追うたびに「これか」と納得させられます。 特に印象的だったのは、先進国の民間負債急増が経済危機の真の予兆だという分析です。政府債務ばかりに目を向けがちな私たちの「常識」を揺さぶられました。また、バブル崩壊後の日本を「世界の先行事例」として位置づける視点も、統計と論理で丁寧に論じられており説得力がありました。 新社会人として経済ニュースをより深く理解したいと思っていた矢先のこの一冊。複雑なテーマながら構成が明確で、わかりやすい図表も多く、読みやすさと内容のバランスが優れています。ただし、解決策の部分がやや抽象的に感じたため、四つ星の評価としました。実務的なポジションに就く身として、この知見は確実に今後の仕事観に影響を与えるでしょう。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ