のんちゃんの本棚
感想

食卓を舞台にした人間関係の物語、ということで手に取ってみました。短編集形式で、別れや成長、家族との関係など、誰もが経験しそうなテーマが次々と出てきます。 読んでいて感じたのは、この本が目指しているものは確かに良いということ。食べ物を通じて人と人の関係が映し出される、そういう優しい視点は素敵です。ただ、各短編が予想の範囲内で進む傾向があって、驚きや深い余韻が物足りないかなという印象。心がときめくようなシーンもあれば、「あ、そう来たか」という既視感も感じてしまいました。 忙しい平日の帰宅後、さっと読む分には心地よい一冊だと思います。特に食べ物や家族の話が好きな人にはいいかもしれません。ただ、強く心を掴まれる何かを期待していた自分には、もう一歩足りないな、という感じで終わってしまいました。

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