のんちゃんの本棚
小説版スキャナー

小説版スキャナー

古沢良太 集英社 2016年3月18日

感想

映画の予告編で見かけて気になっていた作品。お笑い芸人が超能力者という設定だけで既に面白そうだったので、思わず手に取りました。 実際に読んでみると、この奇想天外な組み合わせが本当に上手く機能しているんです。失踪事件という真面目なストーリーと、モノから思念を読む能力というファンタジー的な要素が自然に絡み合っていて、ページをめくる手が止まりません。 特に印象的だったのは、登場人物たちの掛け合いの楽しさ。コンビのダイナミクスがそのまま小説でも生きていて、緊張した場面でもどこか人間らしい温かみがあるんです。41歳になると、こういう「ちょっと肩の力を抜いて楽しめるミステリー」ってすごく心地よいんですよね。 事件の謎解きの面白さはもちろんですが、能力の使い方や限界といった設定も丁寧に描かれていて、単なるエンタメではなく意外と深い。平日の疲れた夜に、気軽に楽しめる一冊としてぴったりでした。映画も見てみたいです。

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