のんちゃんの本棚
感想

話題の「どんでん返しの新女王」による学園サスペンス、ということで期待して手に取ってみました。確かに、次々と起こる謎めいた事件の数々は引き込まれるし、ページをめくる手も止まりません。教師と生徒の関係性、隠された秘密といった要素も上手く構成されている印象です。 ただ、読み終わってみると「あ、そういうことだったのか」という納得感と「え、でもその説明で大丈夫?」という疑問が同時に浮かぶんですよね。仕掛けの巧妙さは認めるのですが、どうしても後付け感が拭えず、すべてが完全に腑に落ちるという感じにはなりませんでした。 キャラクターも個性的で、特に問題児たちの描き方は興味深いのですが、やはり全体的には「面白いサスペンス」という枠を出ていない気がします。気軽に読む分には十分楽しめますし、通勤電車での時間つぶしにはもってこいですが、何度も読み返したくなるほどの深さはないかな、というのが正直なところです。

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