のんちゃんの本棚
感想

澁澤龍彦という名前は昔から何度か目にしていたけれど、なかなか手に取る機会がありませんでした。今回、この本を読んでみて、その理由がわかった気がします。彼の思想は確かに「煽動的」で、世間一般の価値観と真っ向から対立しているんですね。 「人生に目的などない」という前置きから始まる彼の議論は、私たちが当たり前だと思い込んでいることへの挑戦です。これまでの人生で、私も無意識のうちに「意味のある人生」を求めてきたのかもしれません。でも、この本を読むと、そういった強迫観念から解放されるような感覚を覚えます。 三島由紀夫が絶賛したという触れ込みもあって、文学的な重みと知的興奮が詰まっています。難しい理論かと思いきや、日常生活のなかに落とし込める実感があるのが良いところ。会社員という限られた人生のなかで、何をどう選ぶのかについて改めて考えさせられました。 ページ数も手頃だから、通勤時間に少しずつ読み進めるのにぴったり。時々、手を止めて考えるのが私のスタイルです。人生観が変わる一冊とまでは言いませんが、もやもやとした思いがすっきり整理される感覚があります。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ