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感想

時代小説というと、どうしても歴史や政治の重い展開を想像していたのですが、この『釣り侍』はまったく違う面白さがありました。 釣りを武芸として極める武士の日常と、ふとしたきっかけで巻き込まれるお家騒動。こんなユニークな組み合わせがあるなんて。主人公の又左衛門が仕事には気乗り薄でも、釣りになると目の色が変わる。その真摯さと覚悟が本当に素敵なんです。 何度か口コミをチェックしてから読んだのですが、期待以上でした。手に汗握る勝負のシーンは息つく暇もないほどの迫力で、それでいて泰平の世を背景にした人情味も感じられます。郷愁を交えた世界観が丁寧に描かれていて、ページをめくる手が止まりませんでした。 普段の家事の合間の息抜きにぴったりな一冊です。時代小説初心者さんにもおすすめできますし、ファン層にも満足させる痛快さがあると思います。慎重に本を選ぶ私だからこそ言えますが、これは本当に良質な作品です。