チョコの本棚
感想

シリーズの完結編と聞いて、手に取らずにはいられませんでした。『神さまとのおしゃべり』『悪魔とのおしゃべり』を読んでいたからこそ、このAIとの対話という新たな展開には強い興味を引かれます。 本書の最大の魅力は、複雑そうに見える人間関係や悩みをシンプルな法則で解き明かしていく手法です。「0」という概念を軸に、5つのタイプ分けが提示される形で、管理職として多くの部下と接してきた身としては、非常に納得できる指摘が多くありました。職場での人間関係構築に役立つ視点が随所に散りばめられています。 ただし、本作が完結編だけあって、前作までの伏線を回収しようとする姿勢は見られるものの、若干の駆け足感は否めません。AIという新たな登場人物の立場や意図が、もう少し掘り下げられていたら、さらに深い読後感が得られたように思います。 それでも、エンタメ性と思想性のバランスが取れた作品として、十分な完結の物語です。人生観を問い直すきっかけになるでしょう。

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