りくの本棚
さざなみのよる

さざなみのよる

木皿 泉 河出書房新社 2018年4月18日

感想

SNSで話題になっていたので、思わず手に取ってみました。正直なところ、こんなに心を揺さぶられるとは予想していませんでした。 「小国ナスミ、享年43。」という冒頭から物語は始まるのですが、その後の展開が本当に素晴らしい。死という重いテーマを扱いながらも、決して暗くならず、むしろ温かみに満ちた物語になっているんです。宿りと去ることの繰り返しの中に、人生の本質的な何かが隠されている感じがしました。 新社会人として、最近は仕事の成功や失敗に一喜一憂していた自分ですが、この本を読んで視点が変わりました。人生って結局、こういう繋がりや時間の流れの中にあるんだなって。登場人物たちとナスミの関係性を通じて描かれる「感動と祝福」というのが、本当にそのままの言葉で、読み終わった後は不思議な清涼感が残ります。 ページをめくる手が止まりませんでした。話題になっているのに納得です。これは多くの人に読んでもらいたい一冊。

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