りくの本棚
感想

話題作ということで手に取ってみたんですが、期待以上でした。和風ファンタジーとのことだったので、どこか古臭いのかなと心配していたのですが、まったく杞憂でしたね。 烏の一族が暮らす幽玄な世界「山内」での后選びという、独特の設定がまず引き込まれました。華麗な宮中を舞台にしながらも、登場人物たちそれぞれの思惑や葛藤がしっかり描かれていて、単なる貴族ファンタジーではなく、人間ドラマとしての奥行きがある。何より、若き皇帝・凪彦が目を留めた相手が男装の下級官吏というくらい、予想外の展開が心地よいです。 このシリーズは第10弾ということで、世界観が既に完成しているんでしょう。だからこそスッと物語に入り込めるし、キャラクターの魅力も最大限に引き出されているんだと思います。新社会人として疲れた日々を過ごしていますが、こうした豊かな物語空間に浸るのは本当に良い気分転換。アニメ化されたのも納得できますね。

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