感想
知的生産の効率化について、実務的なアプローチを期待して手に取りました。本書は情報整理やタスク管理の基本的なテクニックを網羅しており、特にデジタルツール活用の具体例は参考になります。 ただし、エンジニアとしての観点から見ると、内容が一般的な枠組みに留まっているのが惜しい。データベース設計やAPI設計のような、より深い思考体系への応用例があれば、もっと説得力があったはずです。また、認知負荷の低減という観点は優れていますが、創造的な思考プロセスとの関係性がやや曖昧に感じられました。 新書や人文書を多く読む身としては、理論的な背景説明がもう一段階掘り下げられていると、より納得度が高まったでしょう。実装レベルでは使える知見もありますが、革新的な内容とは言えません。時間効率を求める忙しいビジネスパーソンには有用でしょうが、既に同領域の書籍をいくつか読んでいれば、確認程度に留まるかもしれません。