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感想

恋愛を定義することの難しさ、そしてその多様性をここまで繊細に描いた作品に出会ったのは初めてです。この短編集は、「恋」という感情をジャンルや形式に当てはめようとする試みを根本から問い直しています。 三角関係、同性愛、片想い、禁断の愛――どれもが持つ複雑な心情が、詩的で透明感のある文体で紡がれています。各編を読み進めるたびに、恋というものが本来いかに自由で、多面的なものであるかに気づかされました。著者の観察眼の鋭さが随所に光っており、感情の機微を言語化する力に圧倒されます。 特に印象的なのは、どのストーリーにおいても「自分たちの関係とは何なのか」という根本的な問いが常に存在しているということ。その問いに直面する登場人物たちの揺らぎや迷い、そして最終的に到達する地点の表現が本当に美しい。 高校生の今だからこそ、この本に出会えてよかったと思います。恋愛小説の新しい可能性を見せてくれた一冊です。

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