斎藤の本棚
「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」 ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」

「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」 ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」

アレン・ネルソン 講談社 2010年3月12日

感想

映画化も決まっているという話を聞いて、手に取ってみました。塚本晋也監督作品ということでも気になっていたんです。 実際に読んでみると、これは本当に重い。でも目を背けてはいけない本だと感じました。ベトナム帰還兵が自らの経験を、とくに子どもたちに向けて率直に語るというスタイルが印象的です。戦争がいかに人間を変えてしまうのか、貧困や人種差別といった構造的な問題がどう人生を左右するのか。そうしたことが、決してきれいごとではなく、むき出しの言葉で伝わってきます。 43にもなると、世界情勢の複雑さを痛感することが増えました。だからこそ、こういう「ほんとうの言葉」は貴重だと思うんです。戦争体験記というと、自分たちとは遠い世界の話に思えるかもしれませんが、読んでいると決してそうではないことに気付きます。いま2026年、紛争は絶えず、この本が問いかけることは非常に現在的です。 完璧とは言いませんが、多くの人に読んでほしい一冊。来年の映画化も見に行くつもりです。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ