自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学

自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学

しんめいP

出版社:サンクチュアリ出版 出版年月日:2024/04/23

サンクチュアリ出版 | 2024/04/23

4.03
本棚登録:42人

みんなの感想

感想

80歳にもなると、人生で様々な考え方に出会ってきたが、この本は実に興味深い。東洋哲学を現代的に解釈した内容で、難しいはずの思想が驚くほど分かりやすく説かれている。著者の「超訳」というアプローチが効いているのだろう。 自営業で長年、人間関係や経営判断の中で生きてきた身からすると、孔子や老子、仏教の考え方がいかに実用的かが改めて理解できた。「自分とか、ないから」というタイトルも、一見すると禅的で不可思議だが、読み進めるにつれて腑に落ちる。執着を手放すことの大切さ、ありのままに生きることの自由さ——これは長年の経験則と合致する。 今の世の中、若い人たちは生きづらさを感じているという話をよく聞く。そんな彼らにとって、この本は羅針盤になるのではないだろうか。論理的でありながら、どこか人間らしい温かみもある。話題になるのも納得である。人生の総仕上げの時期だからこそ、こういう本に出会えるのは幸いだ。

感想

漫画ばっかり読んでた私にとって、東洋哲学って正直敷居が高くて避けてた分野なんです。でもこの本、「こじらせニート」って帯に書いてあるのに惹かれて思い切って手に取ってみました。 著者の超訳のおかげで、難しい概念がわりと分かりやすく説明されてます。「自分とか、ないから」っていうタイトルも独特で、生きづらさを感じてる人には響く内容かもしれません。論理的でありながらぶっ飛んでるというギャップも面白いです。 ただ、読み終わった後に「それで?」みたいな感覚が残ったのが正直なところ。東洋哲学の入門書として機能してるのは確かなんですけど、実際の日常で活かせるかというと、ちょっと曖昧なんですよね。生きづらさが「少しマシになるかも」って説明文にも書いてありますが、その「かも」の感じが、読んだ後でもぼんやりしたままです。 興味本位で哲学について知りたい人なら良いと思います。でも劇的な変化を期待してる人は、別の本も合わせて読むといいかもしれません。

感想

東洋哲学を扱った新書は数多くあるが、この一冊は確かに異色だ。著者の「超訳」というアプローチが功を奏している。仏教や道教、儒教といった古典的思想を、現代人の生きづらさに直結させる形で再解釈していく手法は、単なる教養本の枠を超えている。 何より印象的なのは、論理的な厳密性を保ちながらも、読み手を圧倒しない軽やかさがあることだ。「自分とか、ないから」というタイトルから漂う一見ふざけた雰囲気とは裏腹に、説かれている内容は本質的である。無我説や空の思想といった概念が、なぜ現代の閉塞感を緩和する可能性を持つのか、その説得力に唸らされた。 ただし、新書という限られた紙幅ゆえか、各章で取り上げられるテーマの掘り下げがやや浅いと感じる部分もある。フリーランスとして自己責任と向き合い続ける身としては、もっと深く考察してほしい箇所も多々あった。それでも、人生に行き詰まりを感じている層にとっては、確実に救いになる一冊だろう。東洋思想への入口として、実に優れた仕上がりだ。

感想

東洋哲学というと、難解で敷居の高いイメージを持っていたのだが、この本は見事にそのバリアを取り払ってくれた。著者の独特な視点と語り口が、禅や老子、仏教の本質をこんなにもわかりやすく、そして現代的に解釈できるのかと驚いた。 フリーランスとして自由と責任の狭間で揺れることが多い私にとって、「自分とか、ない」というコンセプトは衝撃だった。実務的には判断基準を失うことは避けたいが、この本を読むと、その執着や固執こそが生きづらさの根源なのではないかと気づく。論理的でありながら、どこか禅的なユーモアに溢れた表現は、50代直前の人間にも十分引き込む力がある。 慎重に本を選ぶ私だが、このタイトルと説明文だけでは本当の価値は測れない。実際に手にしてみて初めて、東洋思想がビジネスパーソンの日常にいかに役立つかが理解できた。迷っている方には、ぜひ読むことをお勧めしたい。

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