生のみ生のままで 上

生のみ生のままで 上

綿矢 りさ

出版社:集英社 出版年月日:2019/06/26

集英社 | 2019/06/26

4.14
本棚登録:10人

みんなの感想

感想

話題の綿矢りさの新作だと聞いて、すぐに手に取りました。彼女が女性同士の恋愛を描いた作品を発表するというのが、文学界でも大きな話題になっていたんですね。 読み始めてすぐに引き込まれてしまいました。25歳の女性・逢衣が、初めは距離のあった芸能人の女性・彩夏との関係が少しずつ変わっていく過程が、本当に細やかに描かれているんです。最初の違和感や戸惑いから、惹かれていく心情の移ろいが、読んでいて自分の胸にも波が立つような感覚を覚えました。 綿矢りさの文体は相変わらず洗練されていて、二人の関係を描くシーンの感覚表現がなんともいえず美しい。年を重ねた女性である私も、登場人物たちの切実な感情に胸が揺さぶられました。人間関係の複雑さ、恋愛の予測不可能性、そして自分自身をも揺るがすような出会いの力強さ。すべてが凝縮されています。 上巻だけで既に息つく暇もないほどで、下巻が早く読みたくて仕方ありません。同年代の女性にこそ、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

感想

綿矢りさの新作ということで、発売当初から気になっていました。今年の話題作というだけあって、読み始めたらもう止められません。 女性同士の恋愛という題材ですが、決して奇をてらったものではなく、とても誠実に描かれているんですね。二人の女性の出会いから心の距離が縮まっていく過程が、丁寧で説得力があります。最初は対比的に描かれていた二人のキャラクターが、物語が進むにつれてどんどん複雑で立体的になっていくのが素晴らしい。 特に心を掴まれたのは、恋愛の「ときめき」と「葛藤」がリアルに表現されている点です。この年になって読むと、若き日の恋の切実さがよみがえってくるような気がします。綿矢さんが大切に描いている、人間同士の感情の揺らぎや、相手を知りたいというどうしようもない欲望が、とても丁寧に紡ぎだされています。 上巻を読み終わった今、続きが気になって仕方ありません。こういう引き込まれる感覚は、久しぶりです。ぜひ下巻も読みたい。最近の本の中でも、かなりおすすめできる一冊です。

感想

綿矢りさの新作、予想外の面白さでした。女性同士の恋愛というテーマは、正直なところ手に取る前は少し構えていたんです。でも読み始めたら、そんな先入観はすぐに吹き飛びました。 二人の出会いから急速に深まっていく関係性が、とても丁寧に描かれている。リゾートでの初対面から東京での再会、そして予想外の告白へ至るまで、心理描写がすごく自然で、引き込まれてしまいました。綿矢りさのいつもの鮮烈な筆致は変わらないけれど、今作は感覚的な描写の力強さが特に光っています。 肌、息遣い、視線といった細部への注目が、恋愛という感情をこんなにも生々しく、そして美しく描き出せるんだなと。エンジニアなので普段は論理的な思考ばかりなのですが、こういう感覚的な世界に浸るのは気持ちいい。上巻ということで続きが気になりますが、まずはこの緊迫感に満ちた物語の世界をゆっくり味わいたいという気持ちもあります。

感想

綿矢りさの新作と聞いて手に取りました。正直、期待値は高かったんですが、それを軽く上回る仕上がりだと感じます。 女性同士の恋愛を描いた作品ですが、単なる恋愛小説ではなく、人間関係の複雑さや心理の揺らぎを丁寧に掘り下げているところが素晴らしい。主人公・逢衣の内面の変化が繊細に描写されていて、読み進めるにつれ引き込まれていきました。 特に印象的なのは、彼女との関係から彩夏へと心が移っていくプロセスです。理屈ではなく、感情と肉体の反応で揺さぶられていく様子がリアルに伝わってきます。綿矢さんの描写力の高さを改めて実感しました。 ただ上巻という形なので、どうしても続きが気になってしまう終わり方なんですよね。早く下巻を読みたいという気持ちと、この緊張感を保ったままにしておきたいという気持ちが葛藤しています。新社会人として忙しい日々ですが、これはぜひ近いうちに読み進めたい一冊です。

感想

綿矢りさの新作ということで、期待値高めで手に取りました。女性同士の恋愛を描いた作品は近年増えていますが、本作がどのような切り口を提示するのか興味がありました。 読んでみた感想としては、描写の鮮烈さは確かに魅力的です。二人の関係性の変化や身体的な接近が丁寧に描かれており、その部分の文学性は高いと感じます。ただ、ストーリー全体としての推進力や、登場人物たちの内面的葛藤の深掘りという点では、少し物足りなさが残りました。 エンジニアという職業柄、論理的な構成を求めてしまう癖があるのですが、キャラクターの行動動機や関係性の展開がやや唐突に感じられた場面もあります。「上」ということで続編があるのでしょうが、この巻単体では完結度が低く、判断を保留せざるを得ません。 綿矢りさの実力は疑いようもありませんが、本作に限っては及第点といったところ。続きを読むか検討中です。

感想

綿矢りさの新作とあって、さっそく手に取ってみました。80歳になると、こうした最新の話題作がどんなものか、やはり気になるものです。 女性同士の恋愛を描いた作品というのは、今の文学界でも話題性が高いようですね。この作品も、そうした現代的なテーマを扱いながら、人間関係の微妙な心理描写が実に丁寧です。初対面での違和感から、やがて深まっていく二人の関係性を追うことで、読者は自然と物語に引き込まれていく。綿矢りさの筆力はやはり確かなものです。 長年、商売をやってきた経験からすると、人と人の関係というのはいつでも複雑で予測不可能なものです。この小説もそうした人間の本質的な部分に切り込んでいるように感じます。若い読者ばかりでなく、人生経験を積んだ世代にも十分に読み応えがある作品だと思いますね。上巻ということで、下巻も楽しみにしているところです。

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