読書メモの本棚
感想

大ヒットシリーズの第4弾とあって、期待して手に取ってみました。デパ地下の和菓子屋という限られた舞台で、ここまで物語を広げられるとは驚きました。 主人公のアンちゃんが成長していく姿がいいですね。若い頃は見えなかった周囲の人間関係や、職場の奥行きが見えてくるというのは、齢を重ねた身としても共感できます。別れと出会いを繰り返しながら新しい扉を開く―それって人生そのものじゃないですか。 和菓子という日本の文化を素材に、人間関係の機微を描く手腕は確かなものです。甘酸っぱい謎という表現も言い得て妙。読んでいて、実在するデパ地下の和菓子屋を訪ねたくなりました。 シリーズを通して読んでいる方はもちろん、この巻から入る読者にとっても十分に楽しめる構成になっています。この年になっても、新しい視点で世界を見つめ直す機会をくれるいい本だと思います。

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