みいの本棚
感想

話題になっていたので、気になって手に取りました。最初は高校のアメフト部の話と聞いて、少し敬遠していたんですが、読み始めたら一気に引き込まれてしまいました。 主人公の「アリ」が引退後に感じる、あの居場所のなさや自分の無力感がとてもリアルに描かれていて、思わず自分の人生を重ねて考えてしまいました。子育てもひと段落して、自分の役割が曖昧になったときの戸惑いを感じたことがあるので、世代は違えど、その気持ちがすごく分かるんです。 青春小説というと、ただの懐かしさや甘さだけかと思っていたのですが、この作品は違いました。人にぶつかることでしか自分を確認できない、その葛藤と苦しみをこんなに丁寧に書いた作品はなかなかありません。著者の初小説とは思えないほどの完成度です。 大人だからこそ、この物語の深さが味わえるような気がします。親世代として、子どもたちの青春を見守る視点も得られる、そういう意味でも読んでよかったと思う一冊です。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ