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WHO MOVED MY CHEESE?(B)

WHO MOVED MY CHEESE?(B)

SPENCER JOHNSON VERMILION (UK) 2006年1月1日

感想

かつて経営管理の書籍でよく引用されていた『チーズはどこへ消えた?』。自営業という立場もあり、変化への適応というテーマには興味を持って手に取りました。 寓話形式で、予期せぬ環境変化にどう対応するかを描いた作品です。シンプルなストーリーと明快なメッセージは、確かに分かりやすい。ビジネスパーソンへの啓発という目的は達成しているでしょう。 ただ、自分のような人文書を読み慣れた読者にとっては、少々物足りなさを感じました。人間関係の複雑さや、変化への恐怖心といった深層的な心理描写が限定的で、メッセージありきで話が進む感が否めません。また、この手の自己啓発ものにありがちな「簡潔さ=普遍性」という論理にも、正直なところ疑問を感じます。 実務的な研修教材としての価値は認めますが、思想的な深掘りを期待する読者には推奨しがたい。良い入門書ではあるものの、それ以上ではない、というのが率直な感想です。