読書三昧の本棚
新・人間革命(第11巻)

新・人間革命(第11巻)

池田大作 聖教新聞社 2006年7月1日

感想

話題作ということで手に取った第11巻です。この長編シリーズも随分と続いているのですね。 主人公の人生を通じて、困難な時代をどう生き抜くかという普遍的なテーマが描かれています。長年のシリーズだからこそ、キャラクターの成長や周囲との関係性がじっくりと描かれているのは良いところだと思います。自営業の私としても、人間関係を大切にしながら前に進もうとする姿勢には、どこか励まされる部分がありました。 ただ率直に言うと、このボリュームの中で新たな展開が限定的な印象を受けました。既読の方なら確実に楽しめるであろう内容ですが、シリーズ初心者としては、やや置いてけぼりになる感覚もあります。また、文学作品としての筆致も及第点といったところで、特に心を揺さぶられるような場面に出会いませんでした。 決して悪い本ではないのですが、流行っているから読んでみたという軽い気持ちでは、満足度は高くないかもしれません。シリーズへの理解が深い方や、信仰的な背景をお持ちの方にはもっと響く作品なのだろうと思います。

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