夜読み派の本棚
ストロボ・エッジ

ストロボ・エッジ

下川香苗 / 咲坂伊緒 集英社 2015年2月20日

感想

映画が話題になってたから、どんな話なのか気になって手に取りました。正直、映画化作品のノベライズって当たり外れがあるじゃないですか。でもこれは本当に良かった! 仁菜子という女の子の「好き」という感情がじわじわと積もっていく様子が、すごく丁寧に描かれてるんです。恋をしたことのない高校1年生だからこそ、その一つ一つの感情の揺らぎが新鮮で、読んでて思わず応援したくなっちゃいます。一ノ瀬蓮との関係の築き方も自然で、無理やり進められてる感じがまったくない。 学生時代の恋愛って本当にこんな感じだったなって、自分の経験と重ねながら読んでました。今は大人だからこそ、あの時代の心の動きが愛おしく感じられるというか。仁菜子のぎこちない想いを向ける姿勢に、思わず引き込まれてしまいます。 話題の映画を見る前にこの本を読んでおいて正解でした。映像と文字で違う視点から楽しめるのも、ノベライズ作品の良さなんだと改めて実感しています。

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