夜読み派の本棚
感想

最近SNSで話題になってたので手に取ってみたんですが、想像以上に面白かった! 北上輝記という有名作家が誘拐されるという謎解きの枠組みそのものは、ミステリとしてかなり引き込まれます。ただこの作品の面白さはそこだけじゃなくて、警察官僚である主人公・竜崎が誘拐事件への対応を通じて、自分の信念とか人間関係とどう向き合うかっていう部分にあるんですよね。 特に息子さんの進路の話が絡んでくるあたりから、単なるサスペンスじゃなくなって、人生を選択することの重さみたいなものが浮かび上がってくる。原理原則を大切にしてきた人が、家族との関係の中でどう揺らぎ、どう成長していくのか——そういう人間ドラマが丁寧に描かれてるところが本当に良かった。 官僚小説とミステリと人間ドラマがバランスよく融合していて、一夜という短い時間の中に濃密なストーリーが詰まってる感じです。話題作として読む価値は十分あると思います。

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