夜読み派の本棚
がんと生ききる

がんと生ききる

落合恵子 朝日新聞出版 2025年12月5日

感想

SNSで見かけて、そのタイトルが心に引っかかったから手に取りました。正直、がんについての本というと重くなりすぎるのではないかと不安だったのですが、まったく違いました。 著者が淡々と、でも誠実に「選択」について書いている姿勢がすごく好きです。治療法をどうするか、何を食べるか、人生の細かい決定の一つひとつに向き合う様子が丁寧に描かれていて、これは何もがん患者に限った話ではないのかもって思いました。私たちも日々、選択の連続なのに、ちゃんと考えて決めていないことって多いですよね。 悲観でもなく楽観でもなく、「自分が頷ける小径を行く」という表現がこの本の本質を言い表していて、そこが特に響きました。どんな状況下でも、自分の足で歩み続けることの大切さが伝わってきます。人生100年時代を生きる私たちにとって、加齢や病との向き合い方を学べる一冊。時間がある今だからこそ読んでおきたい本だと感じました。

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