橋本 美月の本棚
ものがわかるということ

ものがわかるということ

養老 孟司 祥伝社 2023年2月1日

感想

話題になっているこの本、ようやく手に取る機会がありました。養老孟司さんのエッセイということで、どんな内容なのか興味津々だったんです。 「ものがわかるとは何か」という根本的な問いに、淡々と向き合う姿勢がいいですね。教師として何十年もの経験を積んだ著者だからこそ、こんなシンプルで奥深い問い方ができるんだと感じました。読んでいると、私たちが日常で「わかった」と思い込んでいることが、実はどれほど曖昧なものか気付かされます。 難しい理屈ではなく、身近な例を交えながら説明してくれるので、パート帰りの疲れた頭でも読み進められました。特に「学ぶこと」と「考えること」の関係性について書かれた部分は、自分の人生経験と照らし合わせて考えさせられました。 年を重ねるごとに「わかった気になる」ことが増えていた自分に、改めて考え直す大切さを教えてくれた良い一冊です。思考が柔らかくなるような読み心地で、何度も返り読みしたくなる内容でした。

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