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Walking Dead Volume 1: Days Gone Bye

Walking Dead Volume 1: Days Gone Bye

Robert Kirkman / Tony Moore IMAGE COMICS 2013年1月1日

感想

グラフィックノベルの表現力の奥深さを改めて認識させてくれた作品です。『The Walking Dead』の第一巻は、単なるゾンビパニックもの以上の価値を持っています。 何よりも秀逸なのは、終末世界という極限状況のなかで、人間関係の複雑さや心理的葛藤をこれほどまで丁寧に描き出している点です。絵と言葉が織りなすストーリーテリングの力強さに引き込まれました。著者の緻密な世界構築は、人文思想的な興味から本を選ぶ私にとっても十分に深い問題提起を含んでいます。 サバイバルという枠組みを超えて、人間が危機的状況でどのような選択をするのか、コミュニティ形成とはなにかといったテーマが静かに流れている。表面的なアクションだけでなく、登場人物たちの内面の変化に着目することで、この作品の本当の面白さが見えてきます。 グラフィックノベルという媒体の可能性を感じさせる傑作です。フォーマットに先入観を持たず、良質なストーリーテリングを求める読者に強くお勧めします。