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余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました(1)

余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました(1)

猫倉ありす / 結城芙由奈 アルファポリス 2026年3月3日

感想

久しぶりにマンガを手に取ってみた。普段は活字が中心の生活だが、たまには違うメディアで物語を楽しむのも悪くない。 本作は「逆転劇」をテーマにした作品だ。虐げられた令嬢が余命宣告をきっかけに人生を取り戻していく——典型的なテンプレートではあるが、それが悪いわけではない。寧ろ読者の感情的な起伏を計算した構成になっており、戦略的に作られている印象を受ける。 ただし、第1巻という限定的な情報の中での評価となるが、キャラクターの内面描写が浅いように感じた。アゼリアの苦しみや絶望、そして心の変化がもっと丁寧に描かれていれば、より深く感情移入できたはずだ。マンガという表現形式の制約もあるかもしれないが、短いセリフの中でもっと人物を掘り下げることは可能だろう。 ビジュアルは美しく整理された作風で好感が持てる。展開のテンポも悪くない。今後の巻で物語がどう深化するか次第だが、現段階では及第点といったところか。続きを読む価値があるかどうかは、自分の読書時間をどう配分するかという判断になりそうだ。

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