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東大の良問10に学ぶ英語の思考法

東大の良問10に学ぶ英語の思考法

青戸 一之 星海社 2026年2月18日

感想

英語学習の教材として、これほど洗練された一冊に出会うのは稀だ。東大入試問題という最高峰の素材を、実際の講義のように丁寧に解き明かす手法が秀逸である。 本書の強みは、単なる問題解説ではなく「なぜそう考えるのか」という思考プロセスを重視している点にある。文法や語彙の機械的な暗記ではなく、英語という言語がいかに機能しているかを根本から理解させてくれる。特に、文学作品やマンガを題材にした問題への解説は、実践的なコミュニケーション能力を磨くうえで極めて有用だ。 フリーランスとして言語に日々向き合う身からすると、本書で提示される「考え方」は仕事の現場でも直結する。東大がなぜこうした問題を出し続けるのか、その意図が明確に伝わることで、英語学習そのものが格段に深まる体験ができた。新書というコンパクトなフォーマットながら、その内容は極めて濃密。入試対策の枠を超えた、質の高い言語教育論として強く推奨したい一冊である。

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