lit_logの本棚
クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった8(9)

クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった8(9)

たかた / 日向 あずり KADOKAWA 2025年10月1日

感想

ライトノベルの域を出ない作品だが、それなりに読ませる力はある。 44歳の自分にとって、高校生の恋愛模様を描く作品を読むこと自体が稀なのだが、友人の勧めもあって手に取ってみた。シリーズ8巻目ということで、キャラクター間の関係性が既に確立されており、物語は安定感をもって進む。主人公とヒロイン・朝凪海の一周年記念日を軸としたストーリーは、恋愛ラノベとしてオーソドックスな構成だ。 登場人物たちの掛け合いは軽妙で悪くない。ただ、叙述のレベルでいえば、人文書や質の高い文芸作品と比べると深みが足りない。当たり前だが、この手の作品に高度な思想性や文学的洗練さを求めるべきではない。その前提で判断すれば、恋愛ラノベとしての最低限の役割は果たしているといえる。 クリスマスやスキー合宿といった季節イベントで物語に変化をつける工夫も見られる。読んでいて退屈することはない。ただ、本質的には予定調和に満ちた作品で、想像の外へ連れ出してくれるような驚きや感動には欠ける。可もなく不可もなく、というのが正直な感想だ。同シリーズの固定ファンなら満足するだろう。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ