ふたりごと。(secret 7 storie)

ふたりごと。(secret 7 storie)

榊あおい

出版社:集英社 出版年月日:2012/04/01

集英社 | 2012/04/01

3.00
本棚登録:1人

みんなの感想

息子が読んでいるのを見かけて、試しに手にとってみました。ライトノベルという領域は自分の本来の読書範囲ではありませんが、評判の高い作品だということで興味を持ちました。 本書は既存の「ふたりごと。」の続編で、メインのカップルが中心となった七編の短編を収録しています。恋愛ものとしての基本的な設定や表現は、このジャンルの標準的な手法をよく踏まえていると感じられます。登場人物たちの関係性に緊張感があり、一定のエンターテイメント性は確保されている。 ただ、正直なところ、深い思想的な考察や文学的な奥行きを求める読み手としては、物足りなさが残りました。短編という形式の制約もあるでしょうが、キャラクターの心理描写にもう少し厚みがあれば、より魅力的だったと思います。若い世代向けの恋愛エンタメとしては及第点ですが、自営業で時間に余裕がある中年層が心を奪われるほどの作品ではないというのが率直な感想です。 人文・思想書を主食としている身には、やはりこのジャンルは相性が難しい。それでも、次世代の読書傾向を理解する上では有益な体験でした。