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過疎ビジネス

過疎ビジネス

横山 勲 集英社 2025年7月17日

感想

地方創生という名目で公金がいかに流用されているのか、その実態を丹寧に追った調査報道である。新聞労連ジャーナリズム大賞受賞の河北新報の報道を基に、さらなる取材で構成されているだけあって、説得力が段違いだ。 福島県の町村を舞台に、企業版ふるさと納税を隠れ蓑にした不透明な事業展開と、責任逃れに終始する自治体の姿が浮き彫りにされていく。「コンサル栄えて、国滅ぶ」というキャッチコピーが示すように、外部コンサルタントや企業に施策を丸投げする限界役場の構造的問題が根底にある。 新書という限られた紙幅の中で、複雑な利益相反や責任の所在を明確に示す著者の筆力は見事である。地方財政の逼迫という背景は理解できるが、だからこそ公金の使途に対する厳格さが求められるはずだ。既得権益や不透明な利権構造は、地方部だからこそ温存されやすい。本書はそうした現実に正面から向き合っている。 地方政策に関心のある者にとって必読の一冊。問題提起の質が高く、単なる批判に止まらず制度設計の甘さを問うている。

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