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The Lady and the Monk: Four Seasons in Kyoto

The Lady and the Monk: Four Seasons in Kyoto

Pico Iyer VINTAGE 1992年1月1日

感想

京都という日本文化の中心を舞台にした異文化交流の記録として、一定の期待を持って手に取った。著者ポール・ボウルズの四季を通じた観察眼は確かに興味深く、特に日本人の思想や生活様式への向き合い方には考えさせられる部分が多い。 ただし、全体的には散文的で、深い洞察よりも表面的な観察に留まっている印象が拭えない。エッセイとしての完成度は及第点だが、思想書として読むには物足りなさが残る。京都という題材の力に頼りすぎているのではないか、そんな感覚も持ちながら読み進めた。 他文化との関わりを記録した旅行記としては価値があり、風情ある描写も多いが、知的な刺激という点では期待値に届かなかった。類書が多く存在する中で、殊更この一冊に頷くほどの特別さは見当たらなかったというのが正直な感想である。

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