女子大学生が狩猟の世界に足を踏み入れるという、なかなか珍しい題材に惹かれて手に取りました。管理職として日々判断と責任を背負う身なので、「命を撃つ」というテーマはとても興味深かったですね。 実際に読んでみると、主人公マチの成長過程はしっかり丁寧に描かれていて、狩猟という活動を通じて自分と向き合う過程が印象的です。初心者が免許を取得し、実際に銃を持つようになる緊張感も伝わってきました。 ただ、正直なところ、読んでいて心を強く掴まれるような瞬間が少なかったかな、というのが素直な感想です。狩猟という重いテーマを扱いながらも、どこか淡々と進んでいく印象で、もっと登場人物たちの内面的な葛藤や物語としての盛り上がりがあれば良かったと思います。 それでも、普段なじみのない世界を垣間見ることができたのは収穫。仕事の合間にのんびり読む分には、十分楽しめる一冊だと思います。