図書館で見かけたこの本、表紙の帯に「どんでん返しが止まらない!」と書いてあったので、つい手に取ってしまいました。最近は推理小説ばかり読んでいるので、これはいい読み物だろうと。 読み始めてみたら、本当に次々と予想外の展開が出てくるんですね。小学校の卒業式を巡る事件なのですが、登場人物たちの証言や関係がどんどん複雑に絡み合っていく。年をとると頭が疲れやすいのが悩みなのですが、それでも引き込まれてしまいました。 何が良いかというと、著者の構成の上手さですよ。冒頭から仕掛けられていた工夫に後になって気づくような、そういう楽しさがある。文庫本で気軽に読めるサイズなのも嬉しい。派手な盛り上がりというより、じっくり考えさせられるタイプのミステリですので、時間をかけて楽しみたい方にはぴったりだと思います。 これからもこの著者の本を追いかけたいなという気持ちになりました。
最近登録された他の本の感想
2026年10月07日
法医学ミステリーと聞いて、ちょっと難しいのかなと思ったのですが、この本は本当に引き込まれました。光崎教授が遺体から導き出す真実の過程が、丁寧に、でもテンポよく描かれていて、医学的な難しい部分も説明してくれるから分かりやすい。 特に心に残ったのは、引きこもりという現代的な問題が題材になっていることです。親子の関係、家族の葛藤、そこに隠された真実──命が失われるまでの経緯が、推理小説としての面白さと人間味を兼ね備えていて、ただ事件を解く話ではなくなっています。 80近いこの年まで生きてきて、様々な親子の問題を見てきましたが、この本を読んでいると複雑な思いになります。でも同時に、登場人物たちの行動や心情がとても丁寧に描かれているので、物語の中に自然と入り込めるんです。 文庫本で読みやすいサイズなのも、気軽に読むにはぴったり。パート帰りの疲れた時間にも、ぐいぐい読み進められました。法医学ミステリーシリーズはまだ他もあるようなので、ぜひ続きも読みたいと思っています。
2026年10月03日
この本を手に取ったのは、金融や資産管理について、もっときちんと知識を持ちたいと思ったからです。でも正直に申し上げますと、私のような一般的な読み手には、ちょっと専門的すぎたかなという印象です。 FP資格を活かした相談業務のための話題集ということで、確かに図表と解説が見開きでまとめられているのは分かりやすい工夫だと思います。制度改正や統計データも最新版ということで、信頼性はありそう。ただ、ビジネス向けの内容なので、気軽に読む文庫本のような気軽さはありません。 パート仕事の合間に、さらっと読める本を探していた私には、やや重めの内容でした。もし実際にFP資格を活用されている方や、金融関係のお仕事をされている方には、とても役立つ一冊なんだろうなと思います。参考資料としての価値は十分にありますが、読み物としての楽しさを求める方には向いていないかもしれませんね。
2026年09月30日
庭いじりが好きな友人に勧められて、この本を手にしました。チェコの作家カレル・チャペックが書いた園芸エッセイなんですが、これがもう本当に素敵な一冊ですよ。 まるで園芸家の気持ちをそのままページに写し取ったような、そういった温かみがあるんです。季節ごとに草花と向き合う喜びや、ちょっとした失敗も含めた庭づくりの楽しさが、軽やかで優しい筆運びで描かれています。私自身、庭で朝顔やトマトなんかを育てているので、このエッセイに書かれていることがすごく納得できて。 何より良いのは、難しくないということ。古い本ですけれど、翻訳も読みやすくて、パート帰りに疲れているときでも、ほっと一息つきながら楽しめます。園芸をしている人にはもちろん、植物が好きな人ならきっと誰もが共感できる話ばかり。これからも何度も読み返したいなって思う、そんな一冊になりました。
2026年09月11日
娘がプレゼントしてくれたこの本、本当に素敵です。満月珈琲店の物語はずっと前から知っていたけれど、こんなに素敵な言葉がいっぱい詰まっているなんて。 フルカラーのイラストが本当に綺麗で、眺めているだけで心がほっこり温かくなります。毎日パートで疲れて帰ってくると、この本をぱらぱらめくるのが習慣になってしまいました。ページをめくるたびに、「そっか、そういう考え方もあるんだ」って思わされることばかり。人生経験が長い分、この本の言葉たちがすっと心に入ってくるんでしょうね。 初版限定の三毛猫マスターのカードも可愛らしくて、机の上に飾ってあります。独りよがりじゃない、優しい視点で書かれた言葉ばかりなので、世代を問わず多くの人に愛されているのがよく分かります。 同年代の友人たちにもおすすめしてあげたいくらい。これからも何度も読み返すと思います。
2026年08月25日
星新一さんのことは昔からテレビの短編ドラマで知っていましたが、まさかこんなに素敵なエッセイ集があるなんて!手軽に読める文庫本というのも、私たちシニア世代にはありがたいですね。 幼少期から晩年までの91編が時系列で並んでいるから、星新一という人物の人生がそのまま見えてくるような気がします。空飛ぶ円盤への熱中、江戸川乱歩との親交、5000年後のタイムカプセルの話など、どれもユーモアたっぷりで、読んでいて思わず微笑んでしまいます。さすが大作家だなと感じます。 何より良いのは、書籍に未収録だった作品も入っているということ。知らなかった側面が次々と出てくるのが楽しみながら読めるんです。真鍋博さんのカバーイラストもセンスが良くて、見ているだけで気持ちが和みます。 パート帰りの疲れた時間に少しずつ読んでいますが、毎日が楽しみになりました。生誕100年記念だからなのか、愛情をもって作られた本だというのが伝わってきます。
2026年08月19日
直木賞受賞作ということで手に取ってみましたが、思いがけず面白くてぐいぐい引き込まれてしまいました。北海道の牧場を舞台にした競馬の世界、素人の私にとっては新鮮で興味深いです。 装蹄師という職業も初めて知ったのですが、馬の足に触れただけでその馬の資質を見抜く主人公の目利きの鋭さに感服します。荒っぽい気性の馬と人間の信頼関係が少しずつ築かれていく過程が、本当に丁寧に描かれていて心が温かくなります。 過去に傷を負った登場人物たちが、馬を通じて再び立ち上がろうとする姿勢も素敵です。複雑な人間関係の中でも、みんな前に進もうとしている。そういう希望が感じられる物語です。文体もすっきりしていて読みやすく、テンポよく続きが気になってしまいました。年をとってからこそ響く部分がたくさんあるように思います。気軽に読める文庫本の形式もありがたいですね。
2026年08月12日
図書館で見かけて、何気なく手に取った一冊でした。母と娘の関係を描いた作品だと聞いていましたが、実際に読んでみると、こんなに深い物語だったなんて。 母葉子さんの姿がね、私の人生経験とどこか重なる部分があって。恋愛に人生を捧げてしまう、その一途さと切実さが、ページをめくるたびに心に迫ってきました。誰かを待ち続けることの、静かな狂気というんでしょうか。そういう激しい感情の中で、娘の草子さんが成長していく様子も本当に切実です。 文章がね、すごく美しいんですよ。難しすぎることもなく、でも読み応えがある。パート帰りの疲れた身体でも、つい続きが気になって、ついつい夜更かししてしまいました。これまで読んだ女性作家の作品の中でも、特に心に残るものになりました。 人間の心の奥底にある、言葉にしがたい思いを巧みに表現した傑作だと思います。同じくらいの年代の方にも、若い世代の方にも読んでいただきたい。本当に素敵な出会いでした。
2026年08月10日
テレビで見かけるあの人気コーナーがついに本になったんですね。孫から「おばあちゃんもサタプラ見てるでしょ」と勧められて手に取ってみました。 実際に手に持つと、いろいろな商品の写真がたくさん載っていて、眺めているだけで楽しいです。レトルト食品から生活用品まで、本当に幅広いテーマが並んでいますし、実際にテレビで見た検証結果も確認できるのは悪くありません。 ただね、やっぱりテレビで動きながら説明してくれるのと違って、紙の上だとなんだか物足りなさを感じちゃいました。清水アナの熱い語り口も、細かい検証の過程も、本だと伝わりにくいというか。でも、気軽にぱらぱらめくって「あ、これ欲しいかも」と思ったり、お友達とおしゃべりするネタにはなりそうです。 パート帰りに疲れた時、気軽に読むにはちょうどいい一冊だと思いますよ。特に新しい商品を試したい人には参考になるんじゃないかしら。
2026年08月03日
図書館で見かけて、タイトルが面白そうだから手に取ってみました。伊良部という名医?がどんな人物か、最初はちんぷんかんぷんでしたが、読んでいくうちにすっかり引き込まれてしまいました。 登場する患者さんたちがみんなユニークで、サーカスの空中ブランコ乗りやくざさんなど、こんなお悩みあるんだ?と思わず苦笑いです。でも、そんなおかしな患者さんたちも、実は真摯に悩んでいるんだということが伝わってきます。医者の伊良部さんも、一見無茶苦茶に見えますが、どことなく温かみがあるんですよね。 気軽に読める小説がほしいときにはぴったりです。くすくす笑いながら、でも心がほっこりする、そういう読み心地でした。直木賞受賞作ということにも納得です。シリーズ第2弾とのことですが、次も読んでみたい気持ちになりました。
2026年07月29日
江戸時代の怪事譚ということで、つい手に取ってしまいました。南町奉行が謎の消失事件に立ち向かうというお話で、時代物好きの私には興味をそそられたのですが、読んでみると少し期待と違いました。 物語の構成が複雑で、登場人物がたくさん出てくるわりに、誰が大切なキャラなのかぼんやりしてしまいます。天狗の仕業という怪奇な設定は面白いのですけれど、謎解きのテンポが遅く感じられて、途中で集中力が続かなくなってしまいました。 最後まで読み通しましたが、すっきりとした解答が得られたような気がしません。謎が謎のままで終わってしまう感じで、少しもやもやしています。もう少し分かりやすく、スムーズに話が進む方が、気軽に楽しみたい私には向いていたかなと思います。江戸物をお好きな方には良いのかもしれませんが、私には少し難しかったようです。
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