のんちゃんの本棚
感想

久しぶりに一気読みしてしまいました。『永遠の0』は、戦争という大きなテーマを扱いながらも、家族と個人の想いが丁寧に編み込まれた作品ですね。 祖父の謎を追う孫の視点から始まるストーリーが、私たち読者をぐいぐい引き込んでいきます。天才パイロットなのに臆病者というギャップのある人物像が、次々と明かされていく過程がとても面白い。仕事で疲れた日の夜も、つい「もう一章だけ」と続けてしまいました。 終戦から60年という時間の経過を意識させながら、歴史の中の個人の人生を考えさせられます。家族への想いと使命感の間で揺れ動く主人公の姿勢に、胸が締め付けられる思いもしました。戦争という重いテーマですが、読後感は決して暗くなく、むしろ人間らしさや絆について温かく考えさせてくれます。 文庫本だから気軽に読める、でも読み終わると心に何かが残る。そういう「いい本」に出会えました。会社員生活で忙しくても、こういう作品に時間を使う価値があるなと改めて感じます。

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