のんちゃんの本棚
ガリンペイロ

ガリンペイロ

国分 拓 新潮社 2025年11月28日

感想

アマゾンの奥地で金を掘る男たちを追ったノンフィクション。実在する人間ドラマだからこそ強烈だろうと期待して手に取ったのですが、正直なところ最後まで読み切るのに苦労しました。 ブラジルの最底辺の現実を伝えたいという著者の意図は理解できます。でも、登場人物たちの背景や心理描写があまりに薄く、淡々とした事象の羅列になってしまっている。金を掘る、トラブルが起きる、移動する…という繰り返しで、彼らがなぜそこにいるのか、どんな人生経験を重ねてきたのかが見えてきません。 ドキュメンタリー的な迫力を期待していただけに、もう少し人間らしい描き方があってもいいのではと感じました。材料は十分に面白いのに、調理方法で損をしている印象です。気軽に読める一冊とは言い難く、会社帰りのリラックスタイムに手に取るには、ちょっと疲れてしまいますね。

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