洋子の本棚
いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(上)

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(上)

竜田 一人 講談社 2026年2月13日

感想

福島第一原発の現場を描いたルポルタージュ漫画として、国内外で高い評価を受けているとのことでしたので、興味を持って手に取りました。実際の作業員による証言という点では、メディアでは伝わりにくい現場の息遣いが感じられる貴重な記録だと思います。 ただ、率直に申し上げますと、期待値とのギャップが大きくありました。淡々とした描写が売りとのことですが、それが単調に感じられてしまい、物語としての引き込まれ方に欠けているように感じたのです。作業員の日常を記録することの意義は理解できますが、読み進めるモチベーションを維持するのに苦労しました。 また、現在の時間的距離を考えると、この作品がなぜこれほどの高評価を受けているのか、その理由をもっと明確に理解したい気持ちもあります。ノンフィクション作品として、あるいはドキュメンタリー漫画として見直す必要があったのかもしれません。重要な作品であることは認識しますが、個人的な読書体験としては、やや物足りなさが残りました。

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