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感想

この本を手に取るまで、かなり慎重に考えました。書評を色々と読んで、本当に自分が読むべき本なのか何度も確認してしまったほどです。でも実際に読んでみて、その判断は正解だったと思います。 登場人物たちの複雑な欲望と、それぞれが「生き延びるために」何を選択するのかという問い——この問題提起の重みが、読むたびに自分の内側に深く入り込んできました。主婦として日々の生活を営む中で、ついつい自分の欲望や本音を後回しにしてしまうことがあります。この作品は、そうした私たちの生き方を静かに問い直してくれるような力があるんです。 描写は丁寧で、登場人物たちの心理描写が非常にリアルです。読み進むにつれて、次々と明かされる背景や真実に、何度も息をのみました。確かに「読む前の自分には戻れない」という帯の言葉の意味が、読み終わった今、強く理解できます。 この10周年記念作とのこと。作家の気迫が詰まった一冊だと感じました。人間関係について深く考えたい方、自分の人生について問い直したい方に、特におすすめしたいです。

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